ベンチャートップインタビュー Vol.2
「人」を見つめた、居酒屋業界のイベント「居酒屋甲子園」とは何だ?
有限会社てっぺん 代表取締役
大嶋啓介氏
大嶋啓介氏
「居酒屋業界の風雲児」とあだ名される大嶋氏。その口からは、フードメニューやサービスの話は出てこない。大嶋氏の話の中心は「人」。外食業界に身を置きながら、「食」ではなく「人」を見つめ続けた事業を行っているから、「風雲児」と呼ばれるようになったのだろう。
2003年7月にてっぺんを設立してから、大嶋氏がずっと思い続けていることは「居酒屋業界を熱くする」ということだ。業界内で競争し合うのではなく、共に勝つ仕組みをつくろうと思い続けている。「明治維新の志士たちが好き」という大嶋氏は、倒幕派の諸藩が維新の志士を集めた時代になぞらえて、自社の方針を「外食維新」と名付け、6つの戦略を立てている。そのうちのひとつに、「居酒屋甲子園」がある。居酒屋甲子園とは外食業界で働く人が最高に輝ける場。全国からエントリーされた居酒屋の中から、独自の選考基準で選ばれた優秀店舗が、年に一回、大会場に集結し、壇上にて自店の取り組みを発表する。
2007年3月に行われた第二回大会では、参加739店舗、約5000人の観衆を集めている。居酒屋甲子園開催の目的について大嶋氏は、
「居酒屋甲子園を開催することで、業界内外に居酒屋の魅力を発信できます。お互いがその魅力を確認し合う場にもなります。それが居酒屋で働く人々のモチベーションアップにつながり、組織の力、店舗の力がついてきます。するとお客様も満足する店舗になって、売上も上がる。業績が上がれば、自社はもちろん、業者さんも喜ぶ。だから『居酒屋業界は熱くなる』んです」と話しながら、机上の紙に『居酒屋業界が熱くなる』までの筋道を付けたフロー図を書きつけた。すべては「居酒屋業界を熱くする」という夢につながっている。
大嶋氏の夢は「居酒屋維新」では終わらない。居酒屋という業態を通して、真の人材やリーダーを輩出すること。それによって「日本を元気にしたい」と考えている。そのための基盤づくりとして、現在は、セミナーや出版といった教育事業にも力を入れている。「居酒屋維新」の向こうには、もうひとつの夢が隠されている。
有限会社てっぺん 代表取締役 大嶋啓介氏
1974年三重県桑名市生まれ。97年(株)かぶらやグループに入社。店長時代に行っていた朝礼が評判になる。03年7月(有)てっぺん設立。04年1月、1号店を自由が丘にオープン。現在は5店舗を展開。08年以降、韓国をはじめとした海外出店を行う。
Web Site : 居酒屋甲子園
[2007年12月12日] ベンチャートップインタビュー


