コンサルタントの秘密 Vol.2
監修:結木利奈氏
年末には「今年もお世話になりました」。
年始には「今年もよろしくお願いいたします」。
年末年始はあいさつが欠かせません。
あいさつで好印象を与えると、取引先との関係が良好になり、ビジネスが発展することでしょう。
今回は「声」に着目したコンサルティングを実践する結木利奈氏に、ビジネスの飛躍につながるあいさつの秘訣についてうかがいました
秘密のテクニック 1
「おはようございまーす」「よろしくお願いしまーす」。若者に限らず、最近は間延びしたあいさつが目立ちますが…。
ビジネスにはテンポが大切です。それには、あいさつをスピーディーに言う必要があります。1秒で言い切るようなテンポでのあいさつは、ビジネスにマッチし、オフィスに活気をもたらすのです。
あいさつの基本は1秒で!
年末年始のあいさつはメリハリが肝心!!
年末年始のあいさつは、ビジネスにおいて非常に重要です。ただテンポよく言うのではなく、スピードや強弱にメリハリをつけるといったテクニックが求められます。年末のあいさつは、冒頭の「今年もお世話になりました」をゆっくりめに。そして、続く「ありがとうございます」を1秒で言い切るようテンポを上げましょう。

また、年始のあいさつ「今年もよろしくお願いいたします」は、まず「今年も」をハッキリと。そして「よろしく」を強調しながら、「よろしくお願いいたします」を1秒で言い切るような気持ちでテンポよくいきましょう。
年末のあいさつでしっかりと感謝の気持ちと熱意を伝えると、好印象のまま一年を締めくくれます。また、年初のあいさつが活気に満ちていると、社内の空気が一変し、社運も劇的に変わるかもしれません。
まさに「Well begun is half done(初めよければ半ば成功)」ですね。
秘密のテクニック 2
「ドレミ」は悲しみの声。
気がつけばあいさつが、低いキーの「ドレミ」になっていませんか?
声の高低にかかわらず、人それぞれの「ドレミファソラシド」があります。そのうち「ドレミ」は悲しみの声。沈んだ気持ちのときに出てきます。人からは聞こえづらく、ビジネス上の声として望ましくありません。
コミュニケーションをやさしくするため
「ソ」の音の達人になろう!
一般的に、人とコミュニケーションをとるときは「ファソラ」のキー。通常は「ファ」の音で会話をしているといわれています。「ラ」は歓喜の音。赤ちゃんが生まれてくるときの声でもある一方、救急車やパトカーなどのサイレンの音にも使われています。「ラ」は人から認知されやすい反面、長時間聞いていると疲れてしまうのです。

実は、中間にあたる「ソ」こそが、コミュニケーションをやさしくする音。相手の耳に心地よく、好感が持てるように伝わるのです。「おはようございます」「よろしくお願いします」といった短いあいさつや、長いあいさつでもかなめとなる部分は「ソ」の音で発声すると好感度がグンと上がります。また「~ですか?」「~ですね?」と相手に質問するときや、話を復唱するときも、語尾を「ソ」にすると、相手からの反応がやさしくなることでしょう。
このように、コミュニケーションの要所要所で、「ソ」の音を上手に使えると、人間関係がスムーズになります。
秘密のテクニック 3
ファミレスやコンビニなどでよく見受けられる、形式的な「ありあとあしたー」。
投げやりなあいさつでは人の気持ちに残りません。
年末は特に、1年分の感謝の気持ちを言葉に表す機会が多いことでしょう。その際、言い方次第で相手への伝わり方が違ってきます。ここで大事なのは「ありがとうございます」を「まあるく」言うことです。
コミュニケーションをやさしくするため
「ソ」の音の達人になろう!
「まあるく」言うこととはどういうことでしょう?

心の中で円を描くような気持ちで言うことなのです。そうすると、相手に気持ちが受け入れられます。人間には、言葉を円形でとらえようとする心理があるからです。そして「ありがとう」の最初の「あ」を大きく口を開けて言えば、全体が明るくなり、感謝の気持ちが一層伝わります。
今回紹介した、好印象あいさつの3つのテクニックは、一つひとつを単体で使えばいいわけではありません。TPOに応じてそれぞれを統合させるといった“あいさつスキル”が求められます。スキル向上には、実際のあいさつの数を増やすしかありません。そうすれば、あいさつが自分のものになり、好感度がアップすることでしょう。どんなによい仕事をしても、印象が悪いあいさつでは誤解が生じてしまいます。好印象なあいさつをすることは、リスクマネジメントにもつながるのです。年末年始のあいさつで好感度を上げ、スムーズな人間関係を保ちましょう。
結木利奈氏
株式会社インビジブルビジョンズ代表取締役。チーフシニアコンサルタント。ヴォイス・カラー・フラワー・ジェムセラピスト。NPO法人日本リスクマネジャー&コンサルタント協会認定マスターリスクコンサルタント/CRO。サービスをブランド化する企業戦略により徹底的な顧客満足向上を図り、業績アップとリンクさせることを業務とする。著書に『ヴォイスセラピー 幸せを呼ぶ声44の法則』(幻冬舎ルネッサンス)がある。
[2007年12月12日] コンサルタントの秘密


