特集 「黒字だから倒産しない」と思い込んでいませんか?
キャッシュリッチになる6つのポイント
手元のキャッシュが潤沢だと、心置きなく商品開発に資金を投入できる。「Wii」「DS」といったヒット商品は、まさにキャッシュリッチのたまものといってもよい。では、キャッシュリッチになるにはどうすればよいのか。6つのポイントがある。


1 : 売掛金を先行管理する
売掛金を先行管理して徹底回収することが、キャッシュリッチになる第一歩といってもよい。「あの取引先とは長い付き合いだし、1週間ほど遅れてもしっかり払ってくれるからいいや」という気長なスタンスでは、キャッシュリッチは程遠い。売掛金の回収が遅れると、自社のキャッシュフローに影を落とすからだ。毅然とした態度で支払期日を守るよう、顧客を管理する必要がある。
なかには「契約がとれればもう役目が終わった」と、回収への関心が薄い営業マンがいるかもしれないが、それではいけない。「売掛金を回収してはじめて現金になる」という意識を、経営者や営業幹部は「社の方針」として営業担当者に教育していかなければならない。
そして、取引先別に売掛金リストを作成すること。リストには、これまでの累積金額だけでなく、いつの時点でいくらずつ発生したのかまで一目でわかるように記載する。こうすることで売掛金の「年齢」が把握できる。あとは、期日通りに回収していけばよい。
また、回収の見込みがない不良債権をそのままにしているケースが中小企業には目につくが、それを大事に売掛金に計上している必要はない。きちんとしかるべき処理をしておくべきだ。
2 : 在庫を圧縮する
在庫は資産が現金化できないままで眠っている状態。これが多いとキャッシュフローを圧迫する。現金化の見込みが立っている売れ筋商品でも闇雲に抱えずに、適正なボリュームを在庫することを勧める。
特に問題なのは不良在庫。安くしてでも売却するなどして処分し、徹底的に圧縮すべきだ。そうすると、キャッシュフローは確実に改善される。
●プロフィール
(株)アックスコンサルティング代表取締役 広瀬 元義
“黒字経営を実現する会計事務所の会”FANアライアンスを主宰。また、中小企業や会計事務所の経営コンサルティング、Webコンサルティング、出版事業等を手掛けている。著書は2007年年間総合19位(「日経ビジネス」調べ)の『イン・ザ・ブラック』(あさ出版)をはじめ、多数執筆。
[2008年3月14日] トップ特集


